「あるある情報」をご紹介します。
塾とは、勉強をしている子供たちの様子を見るところです。そんな子供たちの勉強を見ていると、よくある間違いや勘違いに出会います。それを「あるある情報」として紹介します。「これ、心当たりがあるな…」と思ったら、一緒に改善して成長していきましょう!また、全国の塾長先生から、これまでの指導で役に立ったノウハウを、たくさん教えていただきました。
「プリントフリーのホームページで公開してよいですよ」と、許可を頂いたものですので、存分に、これからの勉強に役立てていきましょう。私も参考にさせていただきます。私と一緒に勉強していきましょう!
27.分配法則について。
分配法則とは、掛け算や割り算で使います。
3(2a+4)では、
6a+12です。
3(2a-4)では、
6a-12ですね。
外の3と、中の項を、それぞれ掛け算した
というところがポイントです。
3×2aと、
3×-4を、それぞれ「別の紙」に計算して、
出た答えを足せば良い。というわけです。
ちなみに、-12を足すときは、その足す(+)は省略できる。
ということは、覚えておいてください。
ぜひ、参考にしてみてください。
26.a÷aは、1になります。
中学三年生は、現在、平方根を勉強しているころですね。
平方根は、少し進むと、
その前の単元の因数分解を、使うことになります。
ですので、平方根がなかなか上手くできない人は、
因数分解の基本計算ができているかを、
確認してほしいと思います。
ところで、因数分解ですが、
3ab+aを、因数分解しなさい。と言われることがあります。
因数分解とは、掛け算にしなさい、という意味です。
いきなり質問をさせてください。あなたは、
数ある因数分解のポイントのうち、どれが最重要ポイントだと思いますか。
私は、「共通をくくること」だと思っています。
「共通があればくくる」を挙げた理由は、
その特性にあります。
くくるとは、掛け算にする、ということだからです。
ちょっと見て見ましょう。
3ab+aを、因数分解しなさい。と言われたら、
aが共通ですので、以下のようになります。
a(3b+1)です。
これで因数分解は終了です。
これはaと3b+1の掛け算ですね。
よって、これで大丈夫です。
ちなみにこのa(3b+1)が、
本当に、3ab+aを掛け算にしたものかどうか?
ちょっと気になりますよね。
検算と言いますか、確かめ算をしてみたいと思います。
a(3b+1)を、分配法則で展開してみます。
3ab+aになりますね。
よって、正しかったと分かります。
この確かめ算を、「逆分配法則」と呼びます。
a(3b+1)を分配法則すると、元の式に戻れば良いですので、
「逆分配法則」が成立することを目指す。
というのが、共通をくくるときのコツです。
ぜひ、参考にしてみてください。
25.g/cm3の読み方、分かりますか?
32乗を、「さんのにじょう」と読むように、g/cm3は
「グラムまい、立方センチメートル」と読みます。
学校の教科書には、星マークがついていて、
ページの横に読み方が書かれています。
しかし、以降のページでは、
読み方が登場しません(当たり前です…)。
つまり教科書を、前のページから、
しっかり読み進めることが大切だ。
ということになります。
隅々まで読みましょうね!
24.13の2乗は、いくつですか?
中3生は今、「展開と因数分解」を学んでいる時期と思います。
その時に、xの2乗-121を因数分解しなさい。
という問題を、見たことがあるかもしれません。
121は、11の2乗なのですよね。
その他にも、169も見たことありませんか。
これは13の2乗です。
できれば、
11の2乗、
12の2乗、
13の2乗、
14の2乗、
15の2乗、
を、丸暗記してみてください。
(ご自身で計算して、それを覚えてほしいです。)
きっと役に立ちますよ!
23.設問文をすべて写していませんか?
設問:江戸幕府を開いた人は誰か。漢字で答えよ。
という場合、紙やノートに答えを書くと思うのですが、
Q江戸幕府を開いた人物は誰か。
A徳川家康
というように、設問も答えも書く子がいます。
学校に提出する「自学ノート」を埋めたい、
というのが理由なのですよね。
その気持ち、本当によく分かります。
でも、答えだけを書くようにしても、
問題がパッパッと進むので、
結局は、あまり変わらないものです。
私はよく塾生に言います。
「数学の途中式や試行錯誤も、
そのまま自学ノートに書いてしまいなさい。
ノートとは、答えを書く紙じゃないよ」と。
「徳川家康」とだけ書いたあとに、
その下に、江戸幕府、徳川家康、
江戸幕府、徳川家康…と練習すれば良いのです。
「たくさん書く」とは、こういうことです。
22.-3-2とは。
-3-2とは、-5です。
これは、-3を基準にする。という考え方が大切です。
基準に対して、「プラスになるのかマイナスになるのか」
という考えを持つことが大切です。
ですので、-3-2とは、-3だったところに、さらにマイナスになる。
という意味ですので、マイナスが増えると考えると良いです。
ちなみに+は省略されます。
このように、数学をただの計算だと思わずに、
丁寧に本質を理解するようにしましょう。
21.「和」の意味を知らなかった。
「和」は足し算の結果、「積」は掛け算の結果のことです。
「差」は引き算の結果、「商」は割り算の結果のことです。
足し算のことを加法、
掛け算のことを乗法、
引き算のことを減法、
割り算のことを除法と言います。
大人ですと、文字を見たり、
話の流れで分かる人もいるかと思いますが、
実際の学習者であるあなたたち(中学生)には、
ちょっと馴染みがないかもしれません。
なぜならこれらは、
中1の4月でまとめて学ぶところだからです。
中学生になったばかりで、まだ緊張している間に、
スッと学んでいるのです。
壁を作っている途中で、ポンとフリーキックを
蹴られるようなものです。
ところが、以降の問題で、
「和が5で~」のように出てきますので、
これらの語句を、覚えるようにしてください。
同様に、項や指数、係数などの言葉も、
4月に学びますので、
不安な人は日曜日に、まとめて教科書を読み返しましょう。
20.日常生活で使う言葉から覚えます。
「not just because明日ひまだからといって、だらだらしないぞ。」のように、
「~だからといって」の使い方を自分のものにするために、
日常の中で使うことは大切だ、というお話を昨日しました。
becauseを、~だから、~なので、と
言いたい時に使うのは有名ですので、
子供たちも得意な単元かと思います。
ですが、そこに否定文が加わったとたんに、
「~だからといって」と訳すと、
自然な訳になりますよ、ということになるのです。
小さい事かもしれませんが、私たちもよく使いますよね。
この「~だからといって」というフレーズを。
英語が苦手な人は、
「~といって」って、どう言うのかな?と、
切り離して考えがちです。
「私はだらだらしません。」+「明日ひまだから」において、
明日ひまでも、ひまだったとしても、
という理由の意味が、because以下に含まれることになります。
その結果、「ひまだからといって」がぴったり来るよね、
というだけのことです。
このように、文全体の意味から、
notとbecauseの文は、こういう意味で使えますよ。
となるのです。
よって、becauseを否定文で使うと、「~といって」と補うと
良いですよね。という順番で考えることが、本来ベターかなと思います。
つまり、ただの丸暗記でガンガン進むことも大切ですが、
重要かどうか、テストによく出るかどうかの
視点だけで勉強するのではなくて、いかに日常に近づけるかが、
言語学習の学力向上のかぎになるのです。
なぜなら、日常に近づけられれば、
そのまま普段の会話で使って、実戦練習ができるからです。
ですので、外国語を学習するポイントは、
自分が普段使う言い回しを意識しておいて、
それを英語でどう言うのかな、
こういう視点を持つのも手です。
また英語教材で言い回しや文法を学んでいる時に、
「私だったらこうよく言うよな。」と考えるのです(日本語でです)。
そうすると、学んだことを言えるチャンスが
増えて行きます。
たとえばkeep in touch with(~と連絡を取り続ける)は、
「引っ越しても、キープインタッチウィズしようね!」
と、転校する友人とのお別れのシーンをイメージすると良いと思います。
このように、
常に日常生活に置き換えることを、
ぜひ習慣にしてみてください。
19.not …just because ~:~だからといって…
英語の指導をしていると、「使わないでしょ?」と言われることがあります。
そうなんですよね。
使うか使わないかというより、
英語を話す機会の分母が、圧倒的に少ないのですよね。
そこでまずは、分母を大きくしてほしいなと思います。
たとえば表題のnot…just becauseです。
テレビコマーシャルで「just because~」と聞いたことありませんか?
知っていると、「お?」と思えるんですよね。
巨人の新助人に、シューメーカー選手がいます。
昨日の中日戦では、見事な投球術で、
6回までパーフェクトピッチングを披露してくれました。
「まるで、靴職人のような渋い働きをしていましたね!」
なんて、コメントがあったのですが、
ピンと来ると、面白くないですか?
このように、語彙力(ごいりょく)が付くと、
楽しくなります!
ではどうしたらいいのか?
「ノッジャスビコーズだからといってさ~」
のように、英語と意味をセットで言うのです。普段の会話で。
「ノッジャスビコーズ時間がないからと言って、
諦めたりしないぞ」のように。
えっと、ちょっとダサいかもですね。
友だちとの会話では、ちょっと恥ずかしいですね。
一人や家族との会話でやってみましょう。
「お母さん私、ノッジャスビコーズ難しいからと言って、
今度のテストを投げたりしないよ。」のように。
どうでしょうか?
行けそうでしたら、採用してみてください。
18.化学式って大きさがあるって、知らなかった。
鉄はFeです。大文字のFと小文字のeでFe(エフイー)です。
銅はCuOで、発音は(シーユーオウ)です。
このように、化学式は、大文字と小文字が組み合わさって
できています。何となく書いていた人は、
テストの時に間違わないでくださいね。
ちなみに発音も、アルファベットを1つずつ読みます。
17.中3で学ぶ乗法公式が紛らわしい(その2)。
乗法公式は4つあります。
私の塾で使用している教材は、その複合も合わせて、
7ページ分を占めています。
1ページあたり、30分かかりますので、
1日で進めるページ数は、1ページ分でしょうか。
ということは、ちょうど1週間で1周しますよね。
勉強とはくり返しですので、2周目を頑張るとして、
中6日です。
7日ぶりですので、忘れているところもあって、
「ほぼゼロからやり直す」ことになっているかもしれません。
そこでお勧めなのが、2周目からは、
(1)だけを7ページ横断する作戦です。(1)が終わったら、
次は(2)だけを7ページ横断する。その次は(3)だけを7ページ横断する。
といった具合です。
この方法は、学校ワークでも使える手ですので、
参考にしてみてください。
16.中3で学ぶ乗法公式が紛らわしい。
(x+3)(x-5)は、公式通り解きます。xの2乗-2x-15です。
ただし、(2x+3)(2x-5)のように、文字xに係数がついている場合は、
4回、分配法則するのがお勧めです。
注意としては、
(2x+3)(2x-3)と、文字と数字が同じ場合は、
4xの2乗-9と、公式通りで大丈夫です。
15.英語を得意にする方法。
「英語の長文を全部読んだけど、何の話かさっぱり分からなかった。」
塾講師になって、5年目だったでしょうか。
高校2年生が、模試の感想を、こう言ってきました。
そこで私は考えました。
「前から順番に内容を理解する読み方を、講座にしよう」と。
高校生に対しては、
「英文法」の講座と、「英文解釈」の講座がありましたが、
その一部を使って、英文を前から読む方法を教えることにしました。
私自身がこの方法で英語が好きになった経験がありますので、
そのやり方を思い出しながら指導をしたわけです。
(例)I have a pen.
「私は持っている」→何を?→「ペンを」。
このように、主語と動詞というか、最初の単語というか、
語句のまとまりごとに意味をつかんでいく発想です。
ポイントは、「何を?「何のために?」「どこへ?」と
ツッコミを入れながら読むことです。
英語とは、疑問を解決する順番で語句が並んでいるからです。
慣れるまでは、
意識してやってみてください。
haveやmakeなど、意味が複数ある一般動詞がある場合、
最初こそ「どれかな?」と悩みますが、
長文の数をこなすと、むしろ、
「予想しながら読むって楽しいな」と
思えるようになりますよ。
学校の教科書でやってみてください。
定期テスト対策にもなりますし、一石二鳥です。
もちろん、単語の意味を知らないとできないですので、
あらかじめ「意味は分かる」ように単語練習しておきましょう。
このホームページの英語プリントは、この
「同時通訳方式」を意識して作りましたので、
参考にしてみてください。
14.英語って、6年間学んでいるのに話せない理由。
「日本人って、6年間も学んでいるのに英語を話せないよね」というのは、
大きな誤解です。
6年間と、広く考えるのではなく、
1日あたり、何分学んでいるのかな?と考えてみませんか。
さらに、「話している時間に限ると、何分くらいだろうか?」と。
すると、学んでいる時間は、1日30分ほどです。
そして、話している時間は、1日10分ほどです。
1日10分英語を発する。
これだけでは、10年間続けても、「母国語以外の言語」で
コミュニケーションが成立できるようになるはずありません。
放課後の時間帯に30分60分と、
別途学んだ人だけが「英語を話せる」ようになるのです。
ですのであなたも、
「英語は勉強しても意味がない」と決めつけることなく、
今聞いたことを理解して、英語と向き合うようにしてください。
13.3x=5を、x=2とする子の気持ちと理由、分かりますか。
x=5-3とすると、x=2となります。
「左辺の数字を移行すると良いですよ。」というところの理解だけを切り取っている。
というわけです。
つまり、3xは、3×xの掛け算のことであり、
掛け算の場合は、「逆数を掛けて取るんだよ。」ということを、
移項とは別に理解しなければなりません。
でもほぼ同時に学ばないと、
こういう勘違いが起こるわけです。
では実際に、教科書はどうなっているのかと言うと…
同時に学べます。同じページ内に書かれています。
ただし、移項については詳しく載っていますが、
逆数をかける、ということについての記載は少ないですので、
注意です。というより、今覚えてください。
3x=5は、両辺に1/3を掛けて取りましょう。
3x=6も、両辺に1/3を掛けて取りましょう。ということです。
できるだけ例外を作らずに、
多少面倒かもしれませんが、
1つの法則でカバーし続けるほうが、
長い目で見ると有効だからです。
学校の教科書は、3x=6について、
両辺を3で割ると…と書いてあります。
つまり、整数になる式についてのやり方がメインです。
一方3x=5は、割り切れないですよね。
むしろ現実はこのように、割り切れないほうが多いですので、
最初から係数(xなどの文字に掛けられた数字のこと)の逆数を掛けるんだ。
こっち一択で、最初から覚えるようにしてほしいのです。
「学校の教科書が不親切だ。」
ということではなく、
基本と例外をまとめて覚えればこうなる。
というだけの話です。
教科書に書いてあることだけで、基本的に全部いける。
そして例外は例外として対処する。
こう考えるよりも、
教科書の基本も例外も、
逆数をかけると行けるからそうする。
という一択ですべて対応するんだという船に、
最初から乗れば良い。
という発想です。
これは本来、教科書を隅々まで丁寧に読み込むことで
気付ける可能性が十分あることです。
逆に言うと、
教科書を隅々まで丁寧に読まないと
気付けないことでもあります。
ですので、教科書をしっかり読みましょう。
という結論です。
12.歴史が苦手な理由。
歴史が苦手な子は、漢字が苦手なことが原因…。
そんなことがあります。
問題をたくさん解いているのに、成績が伸び悩んでいるのは、
設問と答えの語句の漢字が読めずにいるからかも…。
ですので、心当たりがあれば、
歴史の教科書を読むことから始めましょう。
フリガナがふってあるのでお勧めです。
漢字練習も並行するとgoodです。
「項」「係数」「円周角」「弧」「弦」など数学も、
「慣性」「臼歯」「示相」など理科も、漢字が出てきます。
このように漢字の読みは、国語以外にも影響がありますので、
学校の教科書を読むことを、毎日の日課にすることをお勧めします。
目安は、1日2科目をそれぞれ10分読むことです。
11.5x-(3x+4y)の計算で。
カッコがある式を計算するときは、カッコをまず取ります。今回のように、
-( )と、カッコの前にマイナスがあるときには…
5x-3x-4yと、符号が変わります。あとは計算して、2x-4yでエンドです。
私は授業中、-( )となっている式を解いている塾生がいたら、
足を止めて、後ろから見るようにしています。
2022年の入試でも、-(a-3b)と出題されています。要注意ですので、
確実に覚えておきましょう。
10.トランプの種類。
今、机の上にトランプが52枚あります。♠(スペード)を引く確率は?という問題で、手が動かない子がいました。「どうしたのかな?式の上下で悩んでいるのかな?」と思いながら、10秒、20秒と、後ろから見ていたのです。そして30秒ほど経ったころ、「どうしたの?」と声をかけてみました。すると、「分からないんです。」と返ってきたのですが…
どういうことだと思いますか?この子は、何が分からなかったのだと思いますか?
全体を下にして、知りたいメンバーを上にする。という計算式の立て方が分からなかったわけではなかったのです。そう、トランプが4種類あるということを知らなかったのです。「将棋をやったことがあるだろう」「オセロもやったことあるだろう」これらは私たちの思い込みかもしれません。
似たような話があります。先日、高校3年生と、音楽の話をしていた時のことです。
「私、globeが好きなんだよね。」に対して、こう返されました。「野球のですか?何で急に野球の話をしてるんですか。」と。また、「loveマシーン?あ~、聞いたことあります。AKBでしたっけ?」とも言われました。そうですよね。生まれていないのですから…
9.確率でよくある間違いは、約分です。
2/6で終わりにしてしまう。ということがよくあります。
「やり切ったよ~」という安心感から、気を抜いてしまうのですよね。
このことは、本当にあるあるですので、私は授業中、
確率の問題を解いている子を見つけたら、その終盤戦には、
後ろに張り付いて見るようにしています。
そして冒頭のように、2/6として、次の問題に進もうとして子には、
「それでいいのかな?油断してピッチャーにタイムリーを打たれるようなものだよ。」
と言います。
ちなみに、このように、言葉と出来事を結びつけることが
私は得意です。
この問題以降、つまらない油断をしている場合は、
「またピッチャーにタイムリー打たれるぞ?」
とだけ言います。
塾生だけに伝わる、
秘密の暗号のようなものです。
あなたも、つならないミスをした時に、
「うわ~、ピッチャーにタイムリー打たれた!」
こう言って、楽しくお勉強を進めてみてください。
8.「以上」と「以下」について。
中学2年生が2月に、数学の確率を学んでいました。
「サイコロの5以上の目が出る確率は?」という問題を解いている時に、
後ろで見ていたのですが、1/6と書きました。
「5以上ということは、5より上ですよね。だから6だけだから…」
というのが理由でした。
「ほぉ…、はい」と言って私は、国語辞典を渡しました。
ちなみにこう書かれています。
「以上とは、数・量や程度が、それを含んで、それより上」と。
私はこのように、できるだけ「塾生が自分で調べるチャンス」を伺っています。
国語辞典を渡すことは、よくあることです。
慣れてくると、塾生のほうから聞いてきます。
「先生、国語辞典を貸してください。」と。
それを聞いていた小学生も、分からない言葉が出てきたときに、
「先生、私も国語辞典を使いたいのですが…」と言うようになりました。
良い相乗効果だなと思っています。
あなたもぜひ、国語辞典を活用してみてください。
そして調べた語句は、「寄せ書きノート」に記入しておいてくださいね。
7.数学の語尾の違いについて。
「計算しなさい。」「解きなさい。」「因数分解しなさい。」
この3つの区別をつけることが大切です。
ア:計算をするとは、小さい値を目指す、ということです。
イ:解くとは、x=3とかのように、文字イコールの形にすることです。
ウ:因数分解は、掛け算の式にする、ということです。
あと、二次方程式で、=0にすることも忘れがちです。
ゼロにするということに抵抗がある子がいますので、
普段から練習を積んで、「当たり前」になっていてください。
なお、「解きなさい」の補足ですが、
「hについて解きなさい。」という問題がありますが、
地味に、間違えが多いですので、何度も練習を積んでおきましょう。
6.湿度を答える問題で、33%と書いた。
問題:この場合の湿度は、何%か。小数以下2桁目を四捨五入して答えよ。
という問題において出した、生徒の答えです。正解は、33.0%です。33.01…という計算結果でしたので、小数第2位を四捨五入するということです。
つまり、小数第1位まで表すんだよ、という暗黙のルールを読み取ることが大切でした。これはもはや、「読解力」だと思います。小数第1位がゼロでも、それを書く。こういうところは、中学生にとって、少し違和感があることでしょう。でも大丈夫です。これも慣れることで、当たり前になります。
余談ですが、「慣れる」ということは、当たり前の領域が増えて、結果、理論(知識)を頭から絞り出す作業がどんどん少なくなります。そのため、脳のエネルギーは省エネで済みますし、勉強時間も短縮することができます。
よって、成績上位の子が「ぼく(私)、1日1時間しか勉強していないよ。」というのは、事実だったのです。ですので、勉強をしたくないならば、勉強をたくさんするしかない、ということになります。
5.the boys's schoolとしていた。
正解はthe boys' school(その少年たちの学校)です。複数形がsの名詞の所有格の話です。アポストロフィで終わるところで、sをつけていた。ということです。厳密には間違えではありませんが、知っていることが大事ですし、テストでバツになりますので、注意です。
三重県の先生より。
4.「人気のある」をpopulerにしてしまう。
正解はpopularです。発音に引っ張られて、単語を発音優先で書いてしまうミスの例です。他にはtinkingと書く子もいます。thinkingが正解です。発音は発音で、書くときはローマ字読みで「こじつけて」覚えるものだとしっかり教えたいです。
三重県の先生より。
3.カンマ(,)の次は小文字です。
Is this a book ? Yes, It is.とする子がいます。ピリオド(.)の次は、文が変わるから大文字だよ。と学びます。ですのでカンマ(,)も同じように考えて、大文字にしてしまった例です。
三重県の先生より。
2.「山に登る」をcrime the mountainにしてしまう。
正解はclimb the mountainです。これは、一番印象に残っています。
生徒は「クライム」の発音を覚えていて、crime(罪)と書いたようです。
三重県の先生より。
1.よくある勘違い。
4x+3yを、7xyとしがちです。文字が異なると、足せません。でも、4x×3yは、12xyになります(全部掛け算できます)。これを防ぐには、文字の役目を理解することです。xを2、yを8だとします。すると、4x+3yとは4×2+3×8ですよね。これを計算すると、8+24なので32です。一方、7xyとした場合、7×2×8なので、112となり、一致しません。そもそもx+yを、xyとしませんよね。x×yがxyです。x+yとは、1x+1yです。4x+3yを7xyとする理屈ならば、x+yは2xyとなるはずですよね。このように、「その時々で、間違え方にも統一感がない」場合は、「そのときの感覚」で解いている、というわけです。
「間違え方もバラエティー豊か」な場合は、まずは、その本質を覚えることから始めましょう。「でも、今から戻ったら時間がかかり過ぎるのではないでしょうか…」と思うかもしれませんが、「その気持ちがあれば」大丈夫です。学校の教科書は優秀です。マンガ本を1冊読むのに、あなたは何分かかりますか?中1の数学の教科書とマンガ本、ページ数は変わりませんよね。あとは「読むか読まないか」だけです。2時間あれば大丈夫です。ポイントは、数学の教科書の表紙に、「大好きなマンガのイラスト」を描いてみることです。好きな巻の「表紙のイラスト」をマジックで書くと、やる気もアップしますよ。マジックには、青と赤もあります。紙に書いて、それをノリで貼るのも手です。頑張ってみてください。「でもそんなことをしたら先生に、『おまえふざけてるのか?』と怒られそうです…」って?大丈夫です。その先生も子供のころ、教科書に落書きしたり、絵を描いたりして、自分なりにやる気を出して頑張ってきた先輩です。あなたの頑張ろうとする気持ちを知って、必ず応援してくれるはずです。